イタリア中部大地震で思うこと
2009年 04月 08日
4月6日未明にイタリア中部ラクイアを中心として大地震が起きました。
イタリアの設計事務所で働いていた時を振り返ると、
日本に比べて、イタリアの建物は、主要構造部材が見た感じ
明らかに細いという印象です。
鉄筋コンクリート造の梁の高さは、日本ではスパン(柱間の距離)の概ね1/10が
目安と言われていますが、イタリアでは、1/20.
ラーメン構造の中規模マンションの柱断面は300ミリ角程度です。
壁は、tamponamentoと呼ばれる中空レンガを積んで、中空部分にモルタルをつめておしまいで、地震が起きれば、ガラガラと崩れるのも当然です。イタリアは日本ほど地震国ではないということになっており、耐震設計は、進んでいません。
というか、一般建築では、耐震の基準をあまり守らずに、作っているのでしょう。
(左の写真は担当した現場において撮影したものです。)
ただ、記憶に新しいアッシジの地震の後、崩壊したサンフランチェスコ大聖堂は、見事に再建・修復されました。日本のように、周到に予防するのではなく、なってから考えるというイタリア人の気質から来るものかもしれません。
イタリアの設計事務所で働いていた時を振り返ると、
日本に比べて、イタリアの建物は、主要構造部材が見た感じ
明らかに細いという印象です。
鉄筋コンクリート造の梁の高さは、日本ではスパン(柱間の距離)の概ね1/10が
目安と言われていますが、イタリアでは、1/20.
ラーメン構造の中規模マンションの柱断面は300ミリ角程度です。
壁は、tamponamentoと呼ばれる中空レンガを積んで、中空部分にモルタルをつめておしまいで、地震が起きれば、ガラガラと崩れるのも当然です。イタリアは日本ほど地震国ではないということになっており、耐震設計は、進んでいません。
というか、一般建築では、耐震の基準をあまり守らずに、作っているのでしょう。
(左の写真は担当した現場において撮影したものです。)
ただ、記憶に新しいアッシジの地震の後、崩壊したサンフランチェスコ大聖堂は、見事に再建・修復されました。日本のように、周到に予防するのではなく、なってから考えるというイタリア人の気質から来るものかもしれません。
by ozawadesign
| 2009-04-08 13:56
| 日々のこと