池上本門寺と桜。五重塔談義(その1)
2009年 03月 30日
今日は、現場の帰りに、本門寺の桜を観賞しました。
まだ、3分咲きというところ。
このお寺には、重要文化財の五重塔がありますが、
五重塔については、ちょっとマニアックです。
五重塔の美しさの決め手は、全体のプロポーションにあると思います。
昔の建築は、釘を使わず、木材に複雑な切り込みを作りピッタリはめ込む組手という手法で、
軒を張り出し、バランスをとっています。
人によって好みがあるかと思いますが、
美しい塔は、細い胴体に、屋根・軒が、ヒラッと軽快にはね出す感じ。
今にも、空に向かって飛んでいきそうな、天と地の間に、
バランスよくかろうじて立っているところでしょうか。
その点では、本門寺の五重塔は、太長く、軒の出が少なく、
お粗末と言わざるを得ません。
だから、重要文化財にとどまったのでしょうか。
傑作は、室生寺の五重塔(奈良県・奈良時代・国宝)。
森の中を歩き、最後の階段の上に凛と建つ、端正なふるまい。
写真家土門拳が被写体として、こよなく愛したというのがよくわかります。
それから、山形県羽黒山の五重塔(南北朝時代・国宝)。
山の中に、雪をいだいて、ひっそりとたたずむ姿は、たまりませんね。
まだ、3分咲きというところ。
このお寺には、重要文化財の五重塔がありますが、
五重塔については、ちょっとマニアックです。
五重塔の美しさの決め手は、全体のプロポーションにあると思います。
昔の建築は、釘を使わず、木材に複雑な切り込みを作りピッタリはめ込む組手という手法で、
軒を張り出し、バランスをとっています。
人によって好みがあるかと思いますが、
美しい塔は、細い胴体に、屋根・軒が、ヒラッと軽快にはね出す感じ。
今にも、空に向かって飛んでいきそうな、天と地の間に、
バランスよくかろうじて立っているところでしょうか。
その点では、本門寺の五重塔は、太長く、軒の出が少なく、
お粗末と言わざるを得ません。
だから、重要文化財にとどまったのでしょうか。
傑作は、室生寺の五重塔(奈良県・奈良時代・国宝)。
森の中を歩き、最後の階段の上に凛と建つ、端正なふるまい。
写真家土門拳が被写体として、こよなく愛したというのがよくわかります。
それから、山形県羽黒山の五重塔(南北朝時代・国宝)。
山の中に、雪をいだいて、ひっそりとたたずむ姿は、たまりませんね。
by ozawadesign
| 2009-03-30 22:19
| 日々のこと